解散から10年。YOSHIKIは「ぼくの意志は固まっている。ファンの人生でもあったバンドだから、慎重に意見を聞きつつ復活の準備を進めている」とし、初めて「復活」の言葉も口にした。
今年3月には、米ロサンゼルスで元ボーカルのTOSHI(41)を招いた。hideさんに向けて作詞、作曲した「WITHOUT YOU」をピアノで演奏しながら、TOSHIに歌わせた。
「インスト(伴奏だけで歌なし)で(98年にソロアルバムで)発表した曲だけど、もともと詞は作っていて、誰かに歌ってもらいたいと温めてきた。TOSHIに歌ってもらったらパズルがスパッとはまった感じ。ジーンときた」。居合わせたスタッフによると、TOSHIも涙を流しながら歌唱していたという。
2人の再会は昨年11月。その後もたびたび電話で連絡を取り合ってきた。
今後はギタリストのPATA(41)、ベーシストのHEATH(39)も合流し、解散時のメンバーでの復活が内定。hideさんのパートについては「ゲストを迎える形がいいと思う。1回のライブで10数人とか」と構想を明かした。
復活ライブは年内にロスからスタートする見込み。TOSHIの歌声を入れた「WITHOUT…」も発売する予定だ。実現すればX JAPANとしての新曲は、97年大みそかの解散公演で披露された「THE LAST SONG」以来となる。
YOSHIKIは「hideが亡くなってから、ファンからは“再結成したら殺す”とか“再結成しなかったら死ぬ”とか、どっちにしても過激な意見が多かった。安易に判断できないと思って、何も前に進めない自分もいた。(X JAPANの)復活は自分にとってのけじめでもある」と明かした。